完璧な男に潜む罠
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思うこと
ご主人様は、私の他にも親しくしている女性がいる。
しかも、1人ではない。
他の女性関係の話を聞いたら、もっと嫉妬するんじゃないかと思っていた。
しかし、不思議なことにその気持ちはない。
「今日は、○○と会ってくるよ」
と、普通に報告があり、逢瀬が終わったら
「ただいま」
と、メールが来る。
「今日は昼から雨が降ってきたよ」
ということと同じくらい、自然な感じになってしまった。
嫉妬が起きない理由はいろいろあると思うけど、その1つに、私も全く同じことをしてきたからというのがあると思う。
夫がいようと、本命がいようと、新しい人が出現するとよそ見をして、味見を繰り返してきた。
他と関係したところで、本命の立ち位置が変わることは、あまりないことが多かった。
だから、彼も同じだろうと思うわけ。
「言葉でも行動でも、愛を伝えてくれて、男として余裕のある人が理想だ」
と、世の女性たちは言う。
ご主人様は、まさにそのタイプだと思う。
しかし、こういう人は、1人じゃおさまらないという問題があったんだね!
「支配したいという気持ちは、普通の恋愛感情よりも深いものなんだよ」
と、ご主人様に言われたことがある。
いろいろなSMの形があるけれど、相手を取り巻く全ての人間関係を、まとめて愛するってことなんだろうな…。
ということに、気づきつつあります。
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