お台場デート10
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お台場デート
セックスの後は、うすぼんやりとした余韻に浸るのも幸せの1つだ。
だけど、今の私たちにはその時間は残されていない。
なぜなら、観覧車はとっくに頂上を通過し、ゆるやかに下降しているからだ。
急いで服を着ないと!!
だって、全裸になっているんだから。
「観覧車ってさ、ABCでいうところのBまでが普通じゃないの?」
「俺たちにとっては、Cまでヤるのが普通なんだ( *´艸`)」
何度も書いているが、季節は冬なので、着ている服の枚数も多く、
2人とも着るのが大変だ。
脱ぐ時は我を忘れているのであまり感じないが、着る時は我に返っているので
「こんな複雑なワンピース、着てくるんじゃなかった」
など、どうでもいい後悔の念に苛まれる。
とりあえず
「私たちは、キスくらいしかしていませんが、それが何か?」
というような、涼しい顔をして観覧車を降りた。
外はすっかり暗くなり、夜のお台場が私たちを出迎えてくれた。
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