お台場デート1

「健全なデートに行こう。俺、お前とお台場に行ってみたいんだよね」
えええっ！すごい、嬉しい！
私がご主人様と会うのは、ホテルが多い。
この事実だけを切り取ったら「なんだ、セフレじゃないか」と感じる人が多いだろう。
だけど、彼の空き時間と私の空き時間を一致させると、ホテルに行く時間が
優先されてしまう。
私は、この会い方に疑問を持ったことは一度もない。
セックスをしたがる男は、山ほどいる。
だけど、別れる時、私が見えなくなるまで送ってくれた人は、片手にも満たない人数だから。
もちろんご主人様も、最初からそうしてくれた。
こういう、ささやかな行動に愛を感じることがたびたびある。
それが、会い方に疑問を持たなかった理由だ。
だけど、普通のデートができることも嬉しい。
私は知らない。
お台場のデートが、最も不健全な行為の幕開けになることを…