めんつゆ

公開日: : 自宅セックス

子供たちに、そばをゆでた。
めんつゆは、冷蔵庫にあったよね…
ストレートタイプのめんつゆを冷蔵庫から出し、器に注いだ。
「このめんつゆ美味いよ、どこの?」
突然、ご主人様のことを思い出した。
こんな時に彼を思い出す理由はわかっている。
一度だけ、彼を家に呼んだことがあるからだ。
あの時は、今、子供が座っている席に、彼が座っていた。
昼食に私の作ったそうめんを食べてくれた。
男を家に呼ぶのなんて初めてで、何を作ればいいのかもわからず、リクエストを聞いたのだ。
作っている途中に、キッチンに手をついた状態で、後ろから犯された。
それだけじゃない。
私たちは、家じゅうの全てでセックスをした。
嵐のように過ぎ去った時間とは、まさにあの時のことをいうのだろう。
「家にいる間、俺のことを思い出せよ」
彼の存在を刻印するかのように、全部。
リビングのテーブル、寝室、浴室、玄関でも。
その日は夏なのに気温も湿度も低く、網戸から心地よい風が流れ込んできた。
近所に聞こえるから、声が出せない…
彼が帰った後は、自分の心をどこに置けばいいのかよくわからなかった。
この時ばかりは、自分が独身・一人暮らしでなくてよかったと心から思った。
夜、1人になると、彼のことばかりが思い出されるからだ。
仕事のメールを返信するために、パソコンを立ち上げる。
画面を見つめていると、名付けようもない様々な感情が、居場所のみつからないままどこかに消えていく。
「ここで食事をするたび、俺のことを思い出せよ…」
テーブルに仰向けに倒され、正常位で突き上げられた。
食事の時は、彼をそれほど思い出すことはなかった。
よかった…思ったより大丈夫だ。
だけど、夜、1人になると強烈によみがえることがある。
独身で既婚男性を家に上げている女性は、こんな気持ちと戦っているんだろうか?
それとも、次第に慣れてしまうものなんだろうか?

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